夏に行うべき芝生の手入れをご紹介します
シーズン後半に向け、手入れを行う時期ですね
季節に合わせた作業を行い、シーズン後半も美しい芝生を維持しましょう
さて
芝生の手入れは季節によって内容は様々
細かい管理まで考えると、月ごとに作業は変わってくるものです
美しい芝生を育てるため、季節の変化を把握して、計画的に作業を行いましょう
この記事では、夏に行うべき芝生の作業ベスト9をご紹介いたします🤗✨
6月の手入れベスト3
芝刈りで密度を上げる
6月の芝生は成長期
密度アップに取り組みましょう
でも、どうやって?
と疑問に思った方いるのではないでしょうか
芝生は刈り込む程に密度が上がります
定期的な刈り込みを行って、芝生を仕上げましょう😉
参考に
芝生の密度アップを詳しく解説した記事はこちら
コガネムシ対策
コガネムシは産卵時期です
芝生の中に、一度に20~30個の卵を生みつけます
10~20日で幼虫にかえるので、対策を取りましょう
コガネムシ対策には殺虫剤の散布が一番
産卵時期に散布すれば、食害を避けられますよ
参考に
コガネムシ退治の詳しい記事はこちら
ミミズ対策
ミミズは土を団粒化してくれる益虫ですが、フン塚を作るので景観を損ねる害虫でもあります
クネクネしてヌルヌル感のある姿に嫌悪を感じ、多くの方は害虫と考えています
私もミミズを見ると、チキン肌になるので駆除している一人です…エヘヘ😅
春に生まれたミミズは成長し、6月には大人になっています
駆除の方法は大きく2種類
殺虫剤スミチオン乳剤を散布して駆除する
殺虫剤スミチオン乳剤を十分に浸透するように、1平米当たり3Lを散布しましょう
農薬なので、散布のときはマスク・手袋を着用してくださいね
ちなみに
コガネムシ対策として殺虫剤を散布する場合は、同時にミミズ対策にもなります
天然サポニン粕を散布して駆除する
ミミズはサポニン成分を嫌うので、茶実粕から作られた天然サポニン粕を撒いて駆除します
撒いたあとに散水すると、ミミズは苦しくて地上に出てきますので
箸でつまんで捕獲しましょう
7月の手入れベスト3
キノコ対策
キノコは梅雨や秋雨のジメジメした時期のみと考えられていますが、
7~9月の間、朝露に濡れた芝生に次々と生えてきます
特に多いのは、キコガサタケ、シバフタケ、ヒメホコリタケ
キノコ菌は、地際に沿ってネットワーク状に広がるので、まとまって生えたり線状に生えるんです
キノコ菌が残っている限り、きりもなく生えますよ…うへ~😣💦
キノコは見つけ次第、摘み取るようにしましょう
菌をなくすには殺菌剤の散布が欠かせません
ただし
キノコは胞子を飛ばし、風に乗ってくるので、殺菌剤を撒いても完全に防ぐことは困難です😅
大量発生しないよう上手にキノコと付き合いましょう
キノコについて、詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください
施肥
夏季の芝生は成長が旺盛です
肥料不足にならないよう気をつけなければなりません
ただし
梅雨明け前は、サビ病の発生しやすい時期
窒素が多いと発病しやすくなるので、梅雨明けまでは成分の強い化成肥料は控えましょう
どうしても肥料を与えたい場合、芝生専用に調整された液体肥料を使うといいですね
芝生専用の液体肥料を知りたい方はこちら↓
水やり
梅雨が明けると一気に気温は上がります
猛暑が続くと、心配になるのは「水切れ」
水切れを放置していると、芝生はハリガネのようになってしまいます
夏は水分の蒸発が激しいので、たっぷりと水やりしましょう
季節ごとの水やりや時間帯など、詳しく知りたい方はご覧ください
8月の手入れベスト3
ヨトウムシ・ツトガの幼虫対策
夏の強い日差しを受け、芝生はモリモリ育っています
芝生の生長ぶりを見ていると、自然と頬が緩みますね
ニコニコ笑顔で足元を見ると
ん!
ほげぇ~!
芝草を食べて笑顔になっとる😣💦
芝生って
人も虫も笑顔にさせるんですねぇ😄
なんて
感心している場合じゃありませんけど😅
芝生を食べられる前に
夏に発生する害虫対策をしましょう😉
ヨトウムシ
夜になると土の中から出てきて、芝生の葉や茎をムシャムシャ食べる大食漢です
背中の点々が特徴的ですね
身体は大きく体長3cmくらいになります
日中は土の中ですが、地際の浅いところに潜んでいます
幼虫はたいへん寒さに強く、真冬でも越冬幼虫を見ることありますよ
ヨトウムシの成虫
成虫は5~9月の間に、年3回発生して卵を産みます
ちなみに
産卵する場所は、樹木の幹や葉、または丈の長い草の葉先です
ツトガ
ヨトウムシと同様、幼虫は夜に出てきて芝生の葉を食べます
とくに新芽の柔らかい部分を好みます
身体はヨトウムシよりスマートで、体長は2cmくらいになります
ツトガの幼虫は、吐く糸で枯れ葉や砂などをつづって、地際に巣を作るのが特徴
日中は、その中で暮らしていますよ
ちなみに
巣のことを苞(ツト)といいます
ムフムフ!
名前の由来ですね😊
ヨトウムシ同様、幼虫で越冬し成虫は年3回発生します
防除の方法
ヨトウムシ・ツトガの幼虫は、いずれも地際に潜んでいるので
巣や土の中にいる日中に殺虫剤を散布しましょう
殺虫剤
スミチオン乳剤
適用害虫
・ヨトウムシ
・ツトガ
・コガネムシ
スミチオン乳剤の使い方を詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください
夏雑草の対策
夏は気温が上がり、雑草が繁殖しやすくなります
雑草を放っておくと
ご覧のとおり
カタバミ
うへ~!
花まで咲かせてる😱💦
小さくて可愛い花ですなぁ😍
なんて
感心している場合ではありません😅
手が付けられなくなってしまう前に、夏雑草を退治しましょう
夏に生える雑草
夏に生える雑草は、春に生え始め冬に枯れる一年生雑草と
一度発生すると長年にわたり生育する多年生雑草です
主な一年生雑草は
・コニシキソウ
・スベリヒユ
・メヒシバ
・オヒシバ
主な多年生雑草は
・カタバミ
・ハマスゲ
・シロツメグサ
・スギナ
春先に発芽前土壌処理剤を散布して、発芽を抑える方法もありますが
そんな対策してないよ!
という方もいるかと思います
でも大丈夫!
安心してください
今からでも夏雑草対策は取れますよ🤗
スライシング
芝生は葉が密になるに連れ、同時に根も密になっていきます
根が伸び切ると、芝生の生長は鈍化してしまいます
そこで
スライシングで根の生長を再開させましょう
ん!
スライシングってなあに?
という方のために説明しますと
スライシングは「根切り」のことで
具体的には、ターフカッターや芝刈り機に取り付けた根切り刃で、線状に切ること
シーズン後半も美しい芝生を維持するため
猛暑が過ぎたらスライシングを行いましょう😊
スライシング(根切り)について詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください
夏の芝生の様子
6月の芝生の様子
6月の芝生(高麗芝)の様子を、写真で確認してみましょう
2018.06.01㈮
一面緑に覆われ、稲わら色だった冬の枯れ草は見えなくなりました
とは言っていも、まだまだ密度は低いですね
近くで見たり、2階のベランダから見れば、スカスカであることがよく分かります
庭木に目を移すと
サツキツツジの花は残り少なくなり、終わりは近いようです
一方で
花壇はパンジー・ビオラが満開
元気なパンジー・ビオラですが、徒長して大きくなってしまいました
冬春の草花なので、そろそろ夏秋向けに花壇の模様替えが必要ですね
2018.06.15㈮
6月上旬に梅雨入りし、雨や曇り空が増えました
芝生は梅雨空を敏感に感じ、しんなりしています
病気の出やすい時期なので、パッチがないか要観察ですね
雨の日が増え、ミミズが地上に出てくるようになりました
うへ~!
キモい😣💦
花壇は、夏秋向けに模様替え
パンジー・ビオラからペチュニア・日々草へ
2018.06.30㈯
梅雨明けし、夏芝である高麗芝は生育最盛期
芝生の密度は上がり、仕上がった感があります
残念ながら
密度が上がった証拠、いわゆる「クリップ痕」は現れませんでした
木々に目を向けると
シャラノキに白い花が咲きました
ちなみに
シャラノキの日本名は「ナツツバキ」
ツバキは赤色ですが、ナツツバキは白色なんですねぇ😅
さて
今度はアップでパチリ!
2018.06.01㈮
一面葉に覆われ隙間が減ったことで、上に向かって伸びる葉が増えてきました
葉と葉の隙間を突いて、さらに新葉が出てきそう
2018.06.15㈮
高温多湿の曇天
過去に病気の発生したところは、芝生の沈み込みが見られます
密度は上昇しているものの
葉先の枯れかかっている葉もあり、元気には見えません
高温多湿と日照不足で、弱っているようです
2018.06.30㈯
梅雨明けで、日差しが戻り芝生は回復
密度は上がり、葉も太くなりました
葉の数が多くなったので、下から伸びてくる新葉が目立ちません
葉先の枯れもなくなり、状態は良好ですね
いかがでしたでしょうか?
梅雨は、芝生の元気がなくて心配になりますが、一時的なものです
6月は、密度を仕上がる時期
成長期なので、確実に密度は上がっていきますよ
フサフサな芝生を目指し、積極的に密度アップに取り組みましょう😄
7月の芝生の様子
7月の芝生(高麗芝)の様子を、写真で確認してみましょう
2018.07.02㈪
梅雨明けし、芝生は生育最盛期
ちなみに
梅雨明け 2018.6.28㈭
梅雨明け後は気温が上がり、秋雨の時期まで病気の心配はありません
7月までに密度を仕上げると、理想的ですね
密度を上げる方法を知りたい方は下の記事をご覧ください
2018.07.15㈰
7月は、35℃を超える猛暑続き
暑さのダメージを受け、芝生の勢いは失速します
高麗芝などの暖地型芝生であっても、生育できるのは35℃まで
猛暑日が続くと弱り、枯れ葉が出てきますよ
また
日差しは大変強くなります
葉が丸まり、黒ずむ水切れサインに要注意ですね
2018.07.31㈫
熱波は過ぎ、芝生のダメージは回復へ
濃い緑を維持するには、施肥は欠かせません
施肥するときは、肥料焼けにならないよう水やりをうまく活用しましょう
さて
今度はアップでパチリ!
2018.07.02㈪
芝刈り機の切れ味を確認する方法を、ご存知でしょうか?
切れ味は、切り口の葉先を見ると分かリますよ
切れ味が悪いと、スパッと切れず葉先はギザギザになるんです
芝刈りの翌日は、葉先が白く枯れて全体が白っぽく見えますよ
こんな時は、刃のメンテナンスをしましょう
芝刈り機の簡易研磨について知りたい方は、下の記事を参考にしてください
2018.07.15㈰
連日の猛暑によるダメージで、黄色化が進んでいます
日差しが強いので、水分の蒸発が早く水切れに注意する時期
ただし
浸透性の悪い粘土質の場合は
毎日水やりすると、湿った状態が続き蒸れてしまいます
乾いてから、タップリと水やりをしましょう
水はけの悪い土壌を改良したい方はご覧ください
2018.07.31㈫
葉色が薄いですね
芝生は、芝刈りするたびに養分を失います
葉色が薄いのは、窒素成分が少なくなった証拠
肥料を投入して、葉色アップさせましょう
いかがでしたでしょうか?
7月は、梅雨と猛暑で管理が難しい時期
こまめな観察が大切になりますね😄
8月の芝生の様子
8月の芝生(高麗芝)を、写真で確認してみましょう
2018.08.01㈬
猛暑のダメージは、すっかり回復
密度も上がり、ピークを迎えました
密度の上がった証拠であるクリップ痕も発現
クリップ痕 2018.8.03㈮
さざ波模様のことです…ムフムフ😊
参考に
クリップ痕を詳しく知りたい方はご覧ください
2018.08.15㈬
気温が高いので、病気は心配ない時期です
夏雑草のコニシキソウやツメクサが目立ちますね
目に付いた雑草は、サクッと摘み取ってしまいましょう
夏雑草をピンポイントで抜くことができる、便利な道具を解説した記事はこちら
2018.08.31㈮
秋を感じさせる空気に変化
朝晩は涼しいくらいですが、芝生は元気一杯
まだまだ生長を続けています
さて
今度はアップでパチリ!
2018.08.01㈬
猛暑のダメージから回復し、枯れ葉はほとんど見られません
もし
この時期に枯れ葉が多く見られるなら、まずはヨトウムシやツトガの幼虫を疑ってくださいね
ひょっとしたら
夜中に芝生をムシャムシャしているかもしれませんよ…うへ~😫
2018.08.15㈬
夏雑草が生える時期ですが、密度が高いと雑草はそれほど繁茂しません
写真くらいの密度なら、毎日2~3本抜くだけで済みますよ
密度が上がると、美しいだけでなく手入れも楽になるんです😊
芝生の密度を上げたい方は、ぜひ下記の記事をご覧ください
2018.08.31㈮
ん~!
8月のアップ写真は、どれを見ても同じ様ですね
な~んだつまらん😑
と思われた方いるかと思いますが
変化がないのは、良好な状態を維持できているということ
来月に入るとピークは過ぎますが
良好な状態をキープしたいものですね…ムフムフ😊
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、夏に行うべき芝生の作業ベスト9をご紹介しました
➤ 定期的に芝刈りを行い、密度を上げる
➤ 梅雨時は、病気の兆候に要観察
➤ コガネムシ対策は、殺虫剤が一番
➤ ミミズは、益虫であり害虫でもある
➤ 梅雨の間は、肥料不要
➤ 葉が丸まり、黒ずんできたら水切れサイン
➤ ヨトウムシ・ツトガの幼虫が発生しやすい
➤ 夏に生える一年生雑草は放置しない
➤ 猛暑が過ぎたら、シーズン後半に向けてスライシングがおすすめ
子供たちは夏休み
芝生の上に立つと、みんなが笑顔
緑いっぱいの芝生に、テーブルやパラソルを出したら
まるでリゾート気分ですね…むふ~😍
マイホームを芝生にしてよかったぁ!
と思っている方たくさんいるのではないでしょうか
でも
それは美しい芝生があってこそ!
季節に合わせたお手入れで、さらに美しく育てましょう😄
皆さん
ぜひ参考にしていだだき、うっとりするような芝生に育ててください🤗✨