芝生の中から飛び立つアブをご存知ですか
名前は「シオヤアブ」
芝生にとって益虫なんです
シオヤアブは
凶暴なハンターと言われますが、憎めない益虫なんです
さて
マイホームの芝生が美しい緑に覆われると、うれしくてゴロゴロしちゃいますよね
フサフサの芝生の上に寝転びながら
むふ~!
芝生にして良かったぁ😍
とナデナデしている方たくさんいるのではないでしょうか
でも気をつけてください!
ナデナデしていると、シオヤアブがいるかもしれませんよ😅
人間を襲わないアブですが、刺激を与えると稀に刺すことがあるんです
春から夏にかけて、芝生でよく見かけるシオヤアブ
お手入れしていて刺されないためにも、生態を知っておくことは大切ですね
芝生歴19年の芝生パラダイスが、芝生の益虫シオヤアブの生態を詳しくご紹介いたします🤗✨
シオヤアブとは
シオヤアブは100種類ほどいるアブのうちの1種でムシヒキアブ科に属します
生息地域は北海道から九州まで日本のほとんどで見ることができ、平地だけでなく高地にも生息しているアブです
体長は23~30mm
卵・幼虫・蛹(さなぎ)の3段階を経過するいわゆる完全変態する昆虫です
シオヤアブは漢字で書くと「塩谷虻」
名前の由来はオスのお腹の先っぽに白い毛束が付いていて塩のように見えるから
オス
メスには白い毛束がありませんので見分けは簡単ですね😉
メス
シオヤアブは肉食で小さな昆虫はもちろん、自分より大きいスズメバチ、トンボ、カマキリなども襲うハンターです
毒針は持っていませんが、太い口器を突き刺して相手を麻痺させ体液を吸い取ってしまうんです…ほげぇ~恐ろしい😣💦
とはいえ、正面から見ると
目がキョトンとしていて…愛嬌あります😄
シオヤアブは、芝生の害虫コガネムシをやっつけてくれる益虫です
春から夏にかけ芝生でよく見かけるシオヤアブですが、ありがたい昆虫なので大切にしてあげたいですね😊
幼虫
シオヤアブの幼虫は真っ白な体をしています
うへ~!
白くてウジ虫みたい…キモッ😱
大きさは孵化直後2~3mmですが、大きくなると約30mm
どっちが頭なのかよく分からん!
と思った方多いのではないでしょうか
ちっちゃい目が2つある方が頭のようです😅
シオヤアブの幼虫も芝生にとって頼もしい存在です
困りもののコガネムシ幼虫を捕食してくれるんです
成虫は成虫を、幼虫は幼虫をやっつけてくれるなんて
ムフムフ!
ありがたいですね🤗
卵
シオヤアブは樹木の葉の裏側などに卵を産み付けます
卵の周りを泡状の分泌液で包んでいてカマキリの卵と同じようですが、大きさは7~8mmと小さいです
この中に大きさ1~2mmの卵が数十個入っています
孵化すると幼虫は落ちて土の中に潜りこみ、コガネムシの幼虫などを食べて大きく育っていきます
ちなみに
シオヤアブが産卵するとき、樹木の1mくらいの高さに卵を産み付けます
ん~!
孵化した幼虫が土の上に落ちることを考えてのことですかねえ😅
シオヤアブの一生
【産卵】
・6~8月
・産卵は一度に数十個で数回産卵
・樹木の葉の裏などに産卵(高さ1mくらいの位置)
↓
【幼虫】
・卵から約1週間で孵化
・幼虫のまま越冬(1~3年と言われるが詳細不明)
↓
【蛹(さなぎ)】
・蛹の期間は1~2週間
↓
【成虫】
・成虫の寿命は約1カ月
・6~7月に羽化
・羽化後早ければ1週間で産卵
羽化の様子
蛹の背中を破って頭を出します
手足をキチンとたたんで背伸びするように
ぴょこん!
シオヤアブは滅多に人間を襲わない
シオヤアブは凶暴なハンターと呼ばれますが、よほど威嚇しない限り人間は襲いません
アブは吸血タイプと肉食タイプに分かれます
人間を襲う吸血タイプはウシアブなどで、皮膚を破るように太い口器を突き刺し、にじみ出る血液を吸います
痛みだけでなく痒みを伴うのは、アブの唾液に含まれるたんぱく質が有害なため
ちなみに血を吸うのはメスだけです
一方で、シオヤアブは肉食タイプなので人間は襲わないのです
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、芝生の益虫シオヤアブの生態をご紹介しました
☛ 威嚇しなければ人間は襲わない
☛ オスはお腹の先っちょに白い毛束がついている
6~7月の羽化シーズンになると芝生のあちこちからシオヤアブが出てきます
羽化した直後は30分くらいその場でじっとしていますので、遭遇した時はそっとしてあげましょう
また、シオヤアブが飛び去った後は蛹の抜け殻だけが芝生に残りますので、抜き取って処分してください
一方で、春や秋になると幼虫が芝生の上で遊んでいることがあります
コガネムシの幼虫なら摘まんで処分しなければなりませんが、シオヤアブの幼虫はそのままにしてあげましょう😃
シオヤアブと上手に付き合うと食害のない美しい芝生を育てることができますよ😄
皆さん、ぜひ参考にしていただき芝生ライフを楽しんでください🤗✨